栽培・繁殖・手入れ

キリシマツツジは酸性土壌で、排水がよく、日当りのよいところを好みます。葉は小型で先端は丸く、晩秋には赤褐色となり、とても美しいです。オシベは5本、花色は緋紅色の鮮明なもの、淡紅色のもの、紫紅色のものなどさまざまです。耐寒性はありますが、初期生育はよくありません。立ち性で枝に弾力がなく積雪による枝折れの被害が大きいです。

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肥料

庭に植えてある古木の場合、化学肥料などの濃厚な肥料を使うことは禁物です。2月下旬から雪どけをまって施す寒肥と花後に施すお礼肥が一般的です。鉢植えなどの場合は、大粒の緩効性化成肥料を施してもよいです。

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病気と害虫

ツツジ類に発生し、被害を与えるものは色々ありますが、病気や害虫で木が枯死するような致命傷にいたることは少ないです。しかし、庭植えの若い木で微量要素の欠乏や、根の障害で葉が黄化したものをよく見ます。この場合、根を水でよく洗って鉢に植え替えし、土壌改良で根の活性化をはかることが大切です。

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繁殖方法

キリシマツツジの繁殖方法は、一般に挿し木、株分け、取り木などがあります。キリシマツツジはサツキなどの比べ、発根率、初期生育が悪いです。関東地方の業者によると、キリシマツツジは人気が高いものの、販売品に育つまで時間がかかり過ぎるため、資金回転率が悪く、栽培できないとのことでした。

一方、短期間で大きな木を得る方法として、取り木(環状剥皮法)や幹挿しなどの方法があります。能登町柳田盆友会の会員らは、幹挿しで素晴らしい成果をあげています。

手入れ

特徴と管理・栽培方法[PDF]